Stanford MSx 気になるお値段は

「ビジネススクール留学って高いですよね? ぶっちゃけいくらするんすか?」とよく聞かれます。知りたいですよねー。

で、その気になるお値段は、、、
ズバリ、高いです。笑

スタンフォードのMBAは年間の学費が64,000ドル
生活費込みで約100,000ドル。2年だと200,000ドル。120円かけると、、2,400万円!!

一方、MSxは1年ですが、学費が120,000ドル!!!
生活費込みで170,000ドル。120円かけると、、2,000万円!!

高い!! 1年なのに!!

これがMSxに自費留学する日本人が殆どいない最大の理由かもしれません。
べらぼーに高い。一体何に使ってるのかと。

もちろん教授陣やスタッフの給料以外にも、素敵なキャンパスのメンテナンスや増設、学校のブランディングなど様々なことに使われてます。
噂では、メインストリートに整然と並ぶヤシの木が、一本1,000万円するらしいです。(!!)

でもMSx生が何か特別の恩恵を受けているわけではありません。

仮に、この学費が、「スタンフォードGSBの学生である」というステータス、
つまりスタンフォード中の様々な経営資源にアクセスできたり、シリコンバレーの起業家やVCの人たちが気軽に会ってお茶してくれたり、超一流の授業やゲストスピーカーの話しを聞けたり、
を一定期間保持できることへの対価だと捉えた場合どうなるか。

MBAのケース: 64,000ドル x 2年 / 21ヶ月 = 6,100ドル/月
MSxのケース: 120,000ドル / 12ヶ月 = 10,000ドル/月

実にMSxは、MBAの1.6倍なんです。
ほぼ同じ授業、コンテンツで、学生ステータスのメリットも同じだとすると、これって説明がつかないですよね。うん。

私の考える理由としては2つあります。

– 社費派遣としてスタートしたプログラムだから
50年以上前に企業、政府などから幹部の派遣生を受け入れるプログラムとして発足し、長年、派遣生のみで運営。
そうすると、大組織は幹部の育成のために払う金があるので、多少高くてもいいわけです。私費生に門戸が開かれたのは、10年前ぐらいからで、今は構成比が逆転し、7割が私費生となっているんですが、だからといって派遣生と私費生で差をつけるわけもいかないでしょうし、下げる理由にもならないですよね。私が運営側だったら下げません。学費は不可逆性を持つということです。

– キャリア/トラックレコードの裏付けとなるから
それなりのキャリアを積んでマネジメント経験も実績もある人であれば、それなりに稼いでたんでしょ、ということです。プログラム側からすると、海外から出願してくる人たちのレジュメや実績を実質的に検証するなんて至難の技だと思うので(もちろんいろんな手でやってるようですが)、そこを補完するものとして、金銭的裏付けが機能しているんじゃないかということです。この点は、日系企業で働いている場合だと、マネジメント職階といえども海外企業には水準が及ばないので苦しいところです。

ともかく高い学費というのは、まあ、ある種のスクリーニングとして機能している、と。
卒業生の立場としては、正当化するしかありません。泣。
ただ、プログラム側へのフィードバックとして、この点はちゃんと伝えました。これ高くね?と。

とはいえ、いろんな事情で蓄えがない(取り崩したくない)、という方もいると思います。
なのでGSBの学生はMBAでもMSxでも同様に、学校側の紹介で、民間金融機関のローンが利用できます。

ただここまで書いといてアレなんですが、ビジネススクールの費用対効果、という視点で考えたときに、上記の分析?なんて本質的には無意味ですよね。そう思います。

そもそも何かやりたいことがあって、それをアクセラレートするための場として来てたり、
コンサル業界みたいに「え、MBA?当然行くよね?」みたいな環境から来てたり、
人生変えるためにとにかく留学するんだ!!と意気込んで来たりとかするわけなので、
実際来てる人からすると、「自分の思いが先、お金は後」みたいなケースが殆どなわけです。

そうすると、行きたい気持ちが強いトガッた人は多少高くても行くし、
もう行っちゃった人はサンクコストなので考えること自体が無駄だともいえます。

つまりこれで悩むのは、自分が留学すべきかまだ決めることができていない人ですよね。
決めちゃった人は、「行ってから考える」的に、出願準備に集中していると思います。

「大金使ってでも、行って良かった?もう一度、行きたい?」とも聞かれます。答えはYES。
この納得感が自分にあれば、それでいいですよね。

そんなわけで、みなさん、自分の思いを優先してくださいね。私もがんばります。

 

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