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Stanford MSx へ来た理由 (後編)

ただ、実際に留学をしようと決めるトリガーになったのは、もっとずっと感情的なものでした。

二つの死の話。こーいうと重い!!
正確に言うと、死について触れた二人のお話です。

私は20代からの習わしで、年末の数日間を、1年の振り返りと翌年の目標を考える時間にしてます。
もちろん全く達成できず凹む年も多いんですが、いいんです。毎年やることが重要なんで。

そんで、2012年の年末。

たまたま誰かがFBでシェアしてた記事。
Bronnie Wareさんの書いた「The Top Five Regrets of the Dying」です。

死ぬとき後悔なんてしたくないですよね。
この5つとも自分に当てはまってしまうような気がしたし、他に何が後悔する可能性があるか、
自分のを書きだしてみました。4-5つ。そして、そのうちの3つが、 

– 一度は起業をしたい
– 英語をちゃんと扱えるようになっておきたい
– 海外に住む

これって、スタンフォードに留学して、なんかしら起業したら全部一気に消せるなと。笑

それにBronnieさんの1つめ、

I wish I’d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.

これはやっぱグッときましたね。みんなそう思って亡くなるんだと思うと。

それまで、よりイイ仕事を取るため、組織や上司の価値観を優先したり、「期待される役割」を演じたりもしてました。
結構徹底的に仕事をするのが好きだったし、それでも良かった。日本人的ですよね。笑

でもやっぱりこれでいいのかなって思ってる部分が膨らんでたときに、この記事。やっぱ、そうだよなーと。

追い討ちを掛けたのが、あの彼。
スティーブジョブズさんです。スタンフォードでの有名なスピーチです。

それまで最後までちゃんと聴いたことがなかったんだけど、そんときは思い立って聞きました。

“If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?”
And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.

Remembering that I’ll be dead soon is the most important tool I’ve ever encountered to help me make the big choices in life. Because almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure — these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important. Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose. You are already naked. There is no reason not to follow your heart.

もともと漠然と英語の勉強とかしてました。漠然と。特に東日本大震災の後は。
あの衝撃は大きかったですよね。「今」なにかやっておきたい、みたいな気になってました。

それでもしばらくそのままの生活をしていたときに、この記事とスピーチ。
俺って毎日同じようなことしてるなと。
なんか具体的に変えて、自分のやりたいことしないと後悔するなと。そう思いました。

そんなわけで、2013年版の手帳に、「留学をする」と書き、1月1日から本格的に準備を始めたわけです。